「燃料キャップをチェックしてください」と警告メッセージが表示される、2006yリンカーンナビゲーターの作業です。
弊社に作業入庫する前に、念のため新品のフューエルキャップに交換したけれども改善されず…フューエルキャップが機能していないと車両側は検知しています。
そもそもメーターディスプレイでフューエルキャップのチェックを促す理由は、EVAPシステムのリーク(漏れ)をPCMが検出していることに起因しています。
揮発性のあるガソリンは、ガソリンタンク内にて燃料蒸発ガス(EVAP)が発生します。
それらを大気解放させずに混合気と共に燃焼させるEVAPシステム(燃料蒸発ガスは引火性のある有害ガス=揮発ガソリンなので、自動車ガス規制により大気開放が禁じられています)は、PCM(エンジンコントロールモジュール)にて監視を行い、パージバルブやベントソレノイドにて制御を行っています。
具体的には、フューエルタンクプレッシャー(FTP)センサーからの入力信号をPCMが監視し先の制御を行いますが、例えばフューエルタンク内の圧力値(タンクプレッシャー)に対し保持不良等を検知すると、まずキャップの締め忘れが無いか?警告メッセージを表示している状態です。
しかしモニターした結果、タンクプレッシャー値が実際の数値と明らかに異なる場合、PCMが各制御を行っても監視するセンサー側の不具合によってタンク内圧値が正常変動しないので、先のDTCが入力されている今回のケース。
フューエルタンクのプレッシャーセンサー(FTP)は、フューエルタンク上部のチューブに装着されています。
その為ナビゲーターのFTPセンサーは単品では交換が出来ず、タンク上部に装着されているチューブAssyでの部品供給となります。
今回は追加ご依頼にて、フューエルタンクを降ろした序に、フューエルポンプユニットも新品部品へとリフレッシュ。
既に10年以上を経過したポンプは、機械的寿命を考慮すれば…こういったポンプの停止トラブルは、突然発生してエンジン始動不能に陥るので、賢明な判断だと思います。
FTPセンサー変更後は、IDSでの実測点検でも正常なEVAP制御が確認出来、無事作業完了です。
UGでは、VCM2をインターフェイスとしたフォード/リンカーンのディーラー診断機であるIDSを完備。
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