空転するキーシリンダートラブル/クライスラー300C

キーを挿入してイグニッションスイッチを廻しても、シリンダー回転の節度感が無く空転状態に陥った、2006yクライスラー300Cの作業です。

上記の様な状態なので、もちろんセルスタートを行うことが出来ません。

 

これら~07yまでの300Cやマグナム/チャージャー等のメカニカルキーシリンダータイプでは、共通するウィークポイントが存在します。

現車のイグニッションスイッチを外して分解すれば分かるのですが、

 

キーを挿入して廻されるキーシリンダーの回転を、奥にあるイグニッションスイッチへ駆動伝達するアルミ製の部品(イグニッションアクチュエーター)。

このアクチュエーターが経年劣化によって、イグニッションスイッチ側の細くなった箇所で割れるトラブルが最も多い原因です。

 

上記状態に陥れば、その奥にあるイグニッションスイッチへシリンダー回転駆動を伝達できず、シリンダーだけが空回り…ということになってしまいます。

 

本来、この部品は単品での供給が無く、アクチュエーターが収まるハウジングAssyでの供給となるのですが、現在ではその部品供給もメーカーから終了してしまっています。

しかし社外製品ではリペア部品が存在し、損傷したアルミ製のイグニッションアクチュエーター単体で新品入手可能です。

分解したハウジングに新しいイグニッションアクチュエーターを組み込み、あとはキーシリンダー部やスイッチ部等を元通りに組み付けます。

 

元のキー及びキーシリンダーはもちろん、イグニッションノードも元の部品を使用しているため、イグニッションキー周りの分解といってもイモビライザー等の対処は不要

キースイッチ内部のアクチュエーター組替作業だけで、本来のキースイッチ機能が復活しました。

 

UG/yoshida



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