リモートスタート機能が作動しなくなった、2009yダッジチャレンジャーの診断です。
2008y以降のクライスラー/ダッジ系の電子キーには、仕様によって遠隔操作によるエンジンスタートである「リモートスタート機能」が存在します。
もちろん通常のプッシュスタートでのエンジン始動は問題なく、またテスターでの診断でもリモートスタート機能に対するエラーは何も検知していない状態。
このリモートスタート機能の作動条件は、各ドア(トランク含む)が閉まっている状態であることが前提となります。
もちろんボンネットも同じで、ボンネットが閉まっているか判断する為のスイッチが、各ドア同様に取り付けられています。
今回の様にリモートスタート機能不良トラブルの多くは、モジュールの実測データーを確認しても先のボンネットスイッチ信号の実測項目が存在しない=モジュールからデーター項目が消失している状態です。
その為、テスターで診断してもエラーを検知しないので、その作動条件内容を把握していなければ、作動しない原因が判断できません。(ボンネットスイッチ信号欠落によりリモートスタート作動条件に満たされない)
その消失するタイミングの多くは、バッテリー交換時に発生しています。
こういったデーター消失が発生した場合は、バッテリー交換作業後にwiTECH2.0(ワイテック2)を使用して現車のVIN(シリアルナンバー/車体番号)に適合した構成処置を行い、車両設定データーを更新します。
無事「車両構成の回復」処置が成功した後は、モジュールデーターに「ボンネットスイッチ」項目が復帰し、その実測に基づいてリモートスタート機能も制御可能となります。
UGではオンラインディーラー診断機であるwiTECH2(ワイテック2)を導入しています。
クライスラー/ダッジ系だけでも年間300件以上の各種メンテナンスご入庫を頂いているUGでは、連日オンラインによる診断/プログラム作業を行っています。(2019y度 年間クライスラー&ダッジ修理入庫実績322台)
UGでは今後も継続して、ECUプログラミングを含むクライスラー/ダッジ系の全ての作業を自社内で行える環境を維持しますので、メンテナンスでお困りの方は ユーザー様/業者様問わず ご縁慮無くお問い合わせ下さい。
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