ブレーキキャリパーのメンテナンス/ベンツ560SEC

車検整備にてお預かり作業を行った、W126型ベンツ560SECです。

現在でいうところのSクラスのクーペモデルの前身で、今回のW126が1990yモデルになるので新車時より30年が経過した車両となります。

 

点検した結果、ブレーキディスクパッドの摩耗が診られたのですが、年数的なことも考慮してキャリパーのO/Hも同時作業

 

W126ともなるとおそらく過去にも数回、キャリパーメンテナンスはされているかと思います。

しかしブレーキキャリパーのダストブーツが劣化にて損傷していると、キャリパー内部のシールを傷める=ブレーキフルード漏れやキャリパー本体にダメージを与えます。

 

そういった事態に陥らぬ様、年数の経過した車両では定期的に予防整備にて分解作業を行うことが理想。

取り外したキャリパーを分解して、ピストン壁面にダメージが無いかチェックします。

 

近年のアルミ製キャリパーの多くは非分解設計にてシールキット等の供給はありませんが、この時代の車両ではシールキットによるO/Hが可能なので、定期的なメンテナンスで末永く使用し続けることが可能。

 

新しいシール&ブーツを組み付けて、ピストンがスムーズに挿入できるか確認しながら組み立てます。

 

もちろんブレーキホース等の消耗部品もリフレッシュし、ブレーキフルードのエア抜き。

その他エンジンオイルを始め冷却水等の油脂類もリフレッシュし、お聞きしていた不具合箇所の修理も終え本日無事納車完了です。

 

UG/yoshida



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