走行中に時折り「4X4HIGH」の警告ランプが点滅し、コーナー旋回時にギクシャクした動きを体感する2002yフォードエクスプローラーの診断です。
IDSにてDTC(故障コード)を確認すると、トランスファーケースのフロントシャフトスピードセンサー回路不良を検知している状態。
AUTELテスターを接続してロードテストによる実測確認を行うと、やはりフロントシャフトスピードが0kmのまま変化しません。
AWDであるエクスプローラーでは、ミッションケース後方にトランスファケースが設置され、フロント及びリア其々に駆動伝達する為のプロペラシャフトがあります。
通常走行時は4輪のタイヤが廻っているので、駆動を伝達しているリアはもちろん、フロントのシャフトもタイヤ回転に伴い回転しています。
しかしシャフトスピードセンサー値が0km認識の為、アクチュエーター制御によりトランスファが4X4解除を行わず、ギクシャクしたコーナリングになっている模様。
フロントシャフトのスピードセンサーは、アクチュエーターモーターを取り外せばその存在が確認できます。
センサー値不良判定の為に測定点検を行った結果、センサー自体の不良と判明したので新しいセンサーと組み替えます。
トランスファのシャフトスピードセンサーは、フロント及びリア共にアクチュエーターモーターのカプラー端子に組み込まれています。
その為センサーを交換する際は、接続カプラーを分解して配線を間違えぬように差し替えて組み立てます。
センサー交換後は再度ロードテストを実施して、フロント及びリアのシャフトスピードセンサー値の比較測定を行い、正常値を示しているか確認。
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