車検整備での7速ミッションフルード交換/ベンツC200

車検整備にてお預かりした、W204型ベンツC200の作業です。

 

オドメーター上は既に6万キロオーバー、UGが推奨するVGS7速/ATF交換時期を過ぎているので、今回のタイミングでATFメンテナンスも同時に行います。

 

この型のCクラスで採用されているミッションは、722.9型の7G-Tronicと呼ばれる7速ATミッションです。

Cクラスでは先代のW203型より一部のモデルで7G-Tronicが採用され、現行のW205型では9G-Tronicへと進化しています。

レベルゲージはもちろん、フルード排出用のドレンも存在しない722.9型ATでは、ATFを交換する際はオイルパンを捲って作業を行います。(オイルパンにあるドレンはフルード注入口なので、オイルパン内に溜まったATF全量を排出できません)

 

この7G-Tronicミッションでは、ATFメンテナンスを怠ったが故に発生する「バルブボディトラブル」の症例が多く存在します。

多段変速化に伴い頻繁に変速動作を行うので、よりスムーズな加減速と燃費への貢献を成し遂げているのですが、その変速回数の多さが故に先代の5速AT(722.6)に比べ、ATFの劣化は早期に訪れます。

 

変速回数が多い=ATミッション内で発生する鉄粉等の浮遊異物量も多くなり、それらが繊細なバルブボディフルードライン等に堆積してしまうことによって発生するトラブル。

 

そのため、よりシビアに定期的なATFメンテナンスの管理が必要となり、最低でも5万キロ以内にフィルターを含むATFの交換を行い、ATオイルパン及び磁石をクリーン状態にすることでATF劣化の促進を抑制することになります。

 

7G-tronicでは、近年のATミッションの主流である圧送補充にて、油温管理によるオーバーフロー測定となります。

オイルパンの形状やフローパイプの種類等によって、微妙に測定温度が違いますので、必ず専門的な知識と設備を有した工場での交換をお勧めします。

7G-tronic搭載車は、W220後期の一部及びW221系のSクラス、W211(一部を除く)やW212系のEクラス、W219やC218のCLSクラス、W203及びW204系のCクラスなどです。(何れも搭載エンジンによって違いがあります)

 

今回の整備ではその他に、エンジンオイルやブレーキフルードといった定期交換油脂類のリフレッシュはもちろん、摩耗したブレーキディスクパッドの交換やエアコンフィルター等も新調させていただきました。

 

全ての作業完了後はXENTRYにて「出庫時のショートテスト」を実施し、メンテナンスステータスの更新処理を実行して作業終了です。

 

UGではベンツ専用診断機である「XENTRY/DAS」を完備し、アメ車のみならずベンツの修理も数多く承っております(2019y度 年間ベンツ修理入庫実績216台)

あらゆるクラスの各種故障診断はもちろん、ECU交換の際に必要なオンラインによるSCNコーディング等、ディーラーレベルの作業が可能です。

また、ディーラーでは行うことの無い、各種コーディング変更等も修理作業にて実施(例:一部の中古部品プログラム変更による同期/SBC作動時間超過に対するリセット処置等/その他TVアクティブ化やデイライト等の各種カスタムコーディング)

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UG/yoshida



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