セーフティリコールの確認及び作業にてお預かりした、2014yダッジデュランゴです。
自動車のリコール制度は、メーカー自らの判断により国土交通省に届出を行ったうえで回収/修理を行うのですが、デュランゴ等の並行車に対しては国土交通省からリコールがリリースされません。
しかし本国ではリコールとして発表され、ディーラーを介して回収/修理を行うべき項目も存在し、今回のデュランゴでも数多くのセーフティリコール案件がリリースされています。(メーカーに対しリコール請求権が存在するのは正規ディーラーのみなので、ディーラー以外で無償修理であるリコール作業は行えません)
一例を挙げればセーフティリコールT59と称されるブレーキブースターに対するリコール、2017yのセーフティリコールP14に続き それに代わるものとして2018yにリリースされています。
具体的な内容は2011y~2014yのモデルでは、ブレーキブースターへの水分侵入により早期に腐食が発生する可能性があるとされています。
雨水等の水分がブースター内に侵入することによる腐食劣化の進行の他、冬季では侵入した水分が凍結する恐れによりブースター機能が損なわれる危険性も存在します。
それらの不具合を防止するために、ブレーキブースターシールドと呼ばれるカバーをブースターに装着するのですが、セーフティリコールP14時(2017yリリース)に本国で不適切に取り付けられている車両も存在します。
ウォーターシールドが装着されていない、もしくは装着されていても適切に取り付けられていない場合は、テスターを使用してブースターのバキュームテストを実施する必要性があります。
テストの結果、その機能が基準値に満たない場合は、シールド対策されたブレーキブースターへの交換が必要となります。
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