時折り、ミッションが変速しなくなる症状が発生する…という不具合で業者様よりご入庫頂いた、2006yダッジマグナムR/Tの作業です。
とりあえず入力されているDTC(故障コード)を確認すると、2-3ソレノイドの不具合を検知しています。
電子的に変速作動を行うソレノイドのひとつに動作不良が発生する為、TCM(トランスミッションコントロールモジュール)が変速制御を行わなくなり、結果エマージェンシーモードに陥ってしまう模様。
この頃のV8/HEMI(及び3.5Lの一部のモデル)では、NAG1と呼ばれる電子制御式5速ATミッションが搭載されています。
このミッションは90年代半ばにベンツが開発した722.6型ミッションと同一タイプで、ベンツはその後2003yあたりより722.9型7速ATへと移行する中、2005yモデルの300Cが発表されると同時にクライスラーへと受け継がれていった5速ATミッション。
当時のベンツ整備経験のある方では有名な話ですが、この722.6(NAG1)型ミッションの初期型は、バルブボディに備わる電子制御用の基板(エレクトリカルプレート)の不具合が多発し、電子制御トラブルの大半を占めていました。
その後ベンツはプレートに対する改良を加え、最終的には信頼性の高いミッションへとなり、7速ATへと移行していった経緯があります。
しかし何故か?2005y以降のクライスラーへと供給された5速ATのプレートには…ベンツ722.6型の最終モデルとは相違するプレート外観。
その為に再発したのかは?ですが、業者様の方で既に2-3ソレノイドを交換しても完治せず。
弊社で新しいエレクトリカルプレートに組替え、ソレノイドバルブ類を元通りに組み付け、ミッション本体へとドッキング。
本来ならばベンツと同じプラスティックカバーを装備したいところですが、クライスラー用として存在したカバーは既に生産中止のため…。
規定量のATFレベルへと調整後は、ミッション制御の初期化を行って作業終了です。
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