チェックエンジン警告インジケーター点灯にて、この度初めてUGへご入庫頂いた、2007yシボレータホの作業です。
テスターを使用してECM（エンジンコントロールモジュール）のDTC（故障コード）を確認すると、エバポレーティブエミッション（EVAP）に関するエラーが入力されています。
EVAPとは主に、ガソリンタンク内から発生する燃料蒸発ガスを大気開放せずに、混合気と共に燃焼させるシステムで、ECM（エンジンコントロールモジュール）にて監視及び制御を行っています。（燃料蒸発ガスは引火性のある有害ガス（揮発ガソリン）なので、自動車ガス規制により大気開放が禁じられています）
具体的にはフューエルタンクの内部圧力をセンサーで監視することによってタンク内燃料蒸発ガスの状態を判断し、ベントバルブ及びパージバルブをECMが制御します。
しかし今回のタホの場合、タンク内圧力を計測するタンクプレッシャーセンサー値が常時－36mmHgの負圧状態固定の数値であると、テスターの実測にて判明。
ガソリンキャップを外して内部大気解放状態にしても負圧値を示しているので、センサーの監視判断値不良と判明。
タンク内圧力値に対してECMが各バルブを制御しても圧力値が戻らない為、ベントバルブ機能不良等のエラーをECMが判断している状態です。
タホのフューエルタンクプレッシャーセンサーはタンク上部のユニットに設置されている為、フューエルタンクを車両より取り外します。
新しいプレッシャーセンサーへと組み替えた後は、タンク内圧力値も正常な数値を示すようになり、更にテスターでのテスト操作にてバルブ制御操作に対する圧力値の変動を確認し作業終了です。
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