予熱アウトプットステージの故障/ベンツE350ブルーテック

チェックエンジン警告ランプが点灯して、始動時のクランキングが長い症状が発生している、W212型ベンツE350ブルーテックの作業です。

検知されているDTC（故障コード）は、No2シリンダーのクロープラグ断線と、

予熱アウトプットステージの故障。

上記エラーによりグロープラグが機能しない為、冷間時の始動性が悪くなります。

ディーゼルエンジンではガソリンエンジンと異なり、高圧縮による燃料の自己着火を可能にしているので、爆発作用を促すスパークプラグが存在していません。

しかし冷間時の始動時は、燃焼室温度が短時間のクランキングでは上がらず＝始動性が悪くなるので、熱源として予熱プラグ（グロープラグ）を使用しています。

そして先の「予熱アウトプットステージ」とは、グロープラグのアンプ的な役割をする部品で、HIDライトに例えると「HIDバルブ＝グロープラグ」「予熱アウトプットステージ＝HIDバラスト」と考えれば理解できるかと思います。

この予熱アウトプットステージは地味によく壊れる箇所で、新車時より装着されていたものは後に部品が変更されています。

グロー機能が正常に制御するようになれば、冷間時の始動性悪化も改善し、しいては長いクランキングによるバッテリーへの負担も軽減されます。

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