エンジン回転を上げるとエンジンルーム付近より「唸り音」が発生する、W222型ベンツS63AMGの作業です。
タコメーターにて1000rpm回転を少し越したあたりより、ウォーンという不快な音が聞こえます。
ファンベルトを外して廻すと、先の異音は全く発生しなくなるので、明らかにベルトで廻されている何れかのプーリーより発生しているものと判明。
各アイドルプーリー等をチェックすると、プーリーベアリングの内部グリスが飛散している状態だったので、交換してみるものの…事態は変わらず。
再度ベルトを外して、入念に各プーリーを手で廻してチェックすると、どうもオルタネーター本体の回転ノイズによる原因が濃厚。
ベルトを脱着するだけでもツインターボのパイピング等により作業スペースが少ない構造なのですが、オルタネーターを交換するとなるとエンジンから前を構成する部品全てを取り外さなければいけません。
さらにオルタネーターの配線等を取り外すにも、4MATIC車(四輪駆動)の為 裏側へアプローチは出来ず、エンジンを浮かしてステアリングラックを降ろして…まぁまぁ大変な作業となります。
ちなみに新品のオルタネーターはワンウェイプーリー別で約35万と高額な部品ですが、今回は優良社外部品を選択。
後は治ってくれることを信じて、黙々と元通りに組み付け作業。
組立作業完了後エンジンスタートすると、不快な異音は解消され、高圧ポンプの音以外は静かに回転する状態へと復帰しました。
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