ブレーカー回路の断線理由…/フォードマスタング

チャージランプが点灯して充電出来ずにバッテリー上がり状態に陥った…というトラブルで初めてUGへご入庫頂いた、2014yフォードマスタングの点検です。

 

テスターで充電制御を診断すると、オルタネーターのコントロール回路不具合を検知しています。

 

充電不良トラブル=オルタネーター本体か、もしくはオルタネーターを制御するPCMの不具合かというケースが多いのですが、今回のマスタングではオルタネーターのB端子に12V電圧が供給されていません。

 

マスタングのB端子回路には、バッテリー直後に2系統のブレーカーヒューズが装備されているので、断線=ブレーカーヒューズの不良。

但しB配線がショートしていないのにブレーカーヒューズが断線するということは、オルタネーター内部ショートの可能性もありますが…

 

よくよく診ると、断線しているのは100A回路側?

このメガヒューズには100Aと200Aの2系統が存在し、本来ならばオルタネーターは200A側への結線(100A側は電動パワーステアリングモーター)。

 

しかし何故か今回のマスタングは、100Aと200Aが入れ替わって結線されており、逆に言えば半容量のヒューズに結線され続けていたので断線理由が…。

 

新しいブレーカーヒューズを結線間違いの無いように接続して、テスターでの充電制御確認…しばらく様子を診ないと何とも言えませんが、半容量による負担断線の可能性も十分考えられます。

 

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