エアバッグ警告ランプが点灯してしまった、2007yクライスラー300Cの診断です。
wiTECHでエラーコードを確認すると、最近このあたりの年式ではよく目にする、「B212D/イグニッションRUNのみ入力回路断線」をアクティブ(現在進行形)にて検知。
このエラーに対するイグニッションRUN信号を供給するリレーは、リアのヒューズボックス内に設置されています。
このRUNリレーがONにならないと、先のエアバッグ点灯の他にエアコンのブロア機能も停止、その他オプション装備ではリアのシートヒーターやパーキングアシスト機能にも影響を及ぼします。
RUNリレーをONにする為の信号は、キーポジションを認識したフロントコントロールモジュール(FCM)から出力されています。
単に先の「RUNリレー」の不良であれば簡単なのですが、今回のLXはRUNリレーにFCMからの出力信号が供給されていないトラブル。
このFCMは、インテグレーテッドパワーモジュール(IPM)と呼ばれるフロントのヒューズボックスにマウントされています。
FCMから出力されているRUNリレーシグナルは、IPMをバイパスしてリアのリレーへと配線されているのですが、診断した結果はFCMは正常に出力しているけれどもIPM内で断線が発生している模様。
IPM内部断線なので交換が必要…となるのですが、このIPMのVENDOR CODE によっては既に供給終了している品番も多く存在しています。
今回のLXも供給終了品番=廃盤部品の為に入手不可能だったので、別回路を作成してリアRUNリレー回路を成立させました。
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