AdBlueの警告メッセージと共にチェックエンジン警告点灯にて、この度初めてUGへ修理ご入庫頂いた、W212前期モデルのベンツE350dです。
XENTRY(ベンツディーラー診断機)にて警告点灯に対するエラーを確認すると、アドブルーシステム機能障害に対するDTC(故障コード)が検知されています。
クリーンディーゼルエンジンであるブルーテックエンジンには、尿素SCRシステムが採用され、尿素水溶液であるAdBlue(アドブルー)のタンクが備わっています。
SCRとはSelectiveCatalyticReductionの略で、選択触媒還元という意味です。
ディーゼルエンジンの排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を浄化する技術であり、ECU制御にて尿素水であるAdBlue(アドブルー)を排気中に噴霧することにより、NOxを窒素と水に還元させるのが目的。
今回のW212は「AdBlueシステムの機能障害」を検知していますが、これは他のトラブルに対し二次的に入力されるケースも多々存在します。
まずはダイナミックテスト等をはじめ、AdBlue機能制御に対して欠落している箇所の存在を、順番に診断していきます。
結果 どうも今回のW212はAdBlue制御系の不良によるものでは無く、SCR排ガス処理システムのロングアダプション下限値超過に起因してAdBlue機能障害が検知されている模様。
装着されているNoxセンサーの品番にもよりますが、今回は前後Noxセンサー交換の必要性があります。
装着されていたNoxセンサー品番「0009053…」は、実は車体番号にてカタログ検索すると、EPC上では最新品番。
しかしXENTRYが指示する品番は「0009051…」となり、先の「0009053…」との互換性がEPC上では存在しません。
実はこのW212ブルーテックのNoxセンサー品番に対する補修交換は、車体番号によるEPC(パーツカタログ)検索だけでは絞れず、現車をXENTRYテスターに接続した際の指示番号が優先となります。
E350dではコントロールユニットが内蔵されたNoxセンサーが前後に配置され、部品価格も単体で約10万と高額です。
Noxセンサー変更に伴い、エンジンのコントロールユニットもソフトウェアバージョンの更新(アップデート)が必要。
プログラミング及びコード入力やセンサー認識値のリセット等諸々を終えた後は、30キロ以上のロードテストを行うことと指示されます。
またAdBlueシステムに使用される尿素水は低温時に結晶化が進行しやすく、メタリングバルブに白い堆積物が異常に発生した状態だと噴霧に影響を与えます。
車検整備やAdBlueシステム修理時には、メタリングバルブ噴霧トラブルを回避する目的で、定期的にチェック/清掃を行うことをお勧めします。
UGではベンツ専用診断機である「XENTRY/DAS」を完備し、アメ車のみならずベンツの修理も数多く承っております(2020y度 年間ベンツ修理入庫実績255台)
あらゆるクラスの各種故障診断はもちろん、ECU交換の際に必要なSCNコーディング/各種プログラム作業も自社にて実施。
また、ディーラーでは行うことの無い、各種コーディング変更等(カスタムコーディング)も修理作業にて実施しています。
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UG/yoshida
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