Dレンジにて走行していると、突然ミッションシフトアップ/ダウンの変速制御を行わなくなり、停車時のシフトチェンジ時ショックも大きくなる、2005yダッジマグナムの作業事例です。
搭載されているミッションは、NAG1型と呼ばれる電子制御5速ATミッション。
上記の変速不良&シフトチェンジ操作時のショックは、ミッションのコンピューターが異常を検知して、その制御を行わない状態=エマージェンシーモードに陥っている状態です。
テスターにて入力されているDTC(故障コード)は、スピードセンサー系のエラーを検知。
ミッションのコンピューターであるTCM(トランスミッションコントロールモジュール)は、上記入力されているスピードシグナル情報が欠落している為、正常な変速制御を行うことが出来ずに、その制御を止めてしまう為エマージェンシーモードに陥ります。
まず疑うは、やはり入力されているセンサー…ですが、今回のマグナムでは診断作業を進めた結果センサー値異常は診うけられず。
センサー値入力はあれどTCMがセンサー値異常を検知。
更なる診断を進めた結果、TCM内部制御不良にて交換が妥当と判断。
新しいTCMを本国より手配して、最新のキャリブレーションへとプログラミング。
初期化によりバリアントの構成処置を行った後は、センサー値異常の検知も無く、正常なミッションシフト制御の復帰です。
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