エンジンが突然始動しなくなった…厳密に言えば始動はするけれどもアイドリングが弱々しく、アクセルを踏むとエンスト。
どうも燃圧が全く足りていない症状の、W126型ベンツ560SELの作業です。
W126は現在で言うところのSクラスの前身に位置するグレードで、エンジンコントロールは当時の欧州車で多く採用されたKEジェトロニクスインジェクション。
歴代のSクラスの中で、最も販売台数の多かったモデルとなります。
点検した結果、今回の不具合原因は単純にフューエルポンプの寿命。
メカニカルインジェクションであるKEはハイプレッシャーシステムなので、ポンプの吐出量低下により先の症状が発生していました。
W126モデルの中で最も排気量のある560SELは、より吐出量を確保する為にポンプを並列に2つ使用しています。
またタンクからポンプへと導かれるフューエルホースも年式的に劣化が酷いので、タンクホースの交換はもちろん、それに伴ってフューエルタンク側のストレーナーもリフレッシュ。
双方のポンプ交換に伴いフィルターのリフレッシュはもちろん、ポンプ廻りの各フューエルラインも年式的劣化を考慮してリフレッシュです。
現車へポンプを組み付けてエンジンを始動、漏れ等の発生が存在していないか確認し作業終了です。
UG/yoshida
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