チェックエンジン警告ランプが点灯した、JKモデルのジープラングラーの作業です。
特にエンジン不調等の体感はありませんが、時折り始動性の悪い症状も発生しています。
DTC(故障コード)を確認すると、バンク2側のカムポジションセンサー回路の不具合を検知しています。
回転するカムシャフトの「位置」を監視するセンサーの信号が途切れる為、始動性等に影響を及ぼしています。
3.6LのVVTエンジンでは、カムシャフト後方にリングが装備され、バルブカバーに装着されているセンサーでIN/EX双方のカムポジションを監視しています。
上記エラーの内容から、単純にこの「カムポジションセンサー」の不良と判断してしまう内容です。
しかしこの3.6Lエンジン特にバンク2側では、車両側のハーネス端子部の不良事例が多く存在しており、現車の端子も手で引くと簡単に配線が切れてしまう状態。
経年劣化による配線被膜内のワイヤー切れにより、センサーシグナルが状況によって断線し、上記エラーを検知しているのが真の原因。
純正部品としてはハーネスAssy…としか供給が存在しないのですが、本国では社外製で専用のリペアハーネス端子が存在しています。
このリペアハーネスを使用して、傷んだ端子部をカットして結線配線を行った後は、安定したカムポジションセンサーシグナル値を示すようになり、上記不具合も解決です。
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