シフトポジションPからD等のシフトチェンジを行うとドンという激しいシフトショックが発生し、走行しても全く変速しなくなったという案件にて業者様より修理ご入庫頂いたW219型ベンツCLS350の診断です。
このCLSに搭載されているミッションは722.9型の電子制御7速ATミッションで、ミッションのECUであるVGSユニットが何らかの不具合検知によってその制御を止めてしまっている状態(エマージェンシーモード)となります。
一時的な不具合であればエンジン再始動にて一旦復帰するのですが、現車は全くエマージェンシーが解除しない=変速制御の復帰が見込めません。
DASテスターにてVGSユニットの実測値を確認すると、ユニットシステム電圧が0.2Vしか検知していない値を示しています。
それによってコントロールユニットはもちろん起動できない=変速制御を行うことは不可能となり、エマージェンシー作動状態に陥ります。
しかし車両側のミッションコネクターで直接測定すると、12V電圧が正常にVGSへと供給されているのが判明。
上記結果により、エレクトロハイドロリックコントロールユニット内にて電気的導通の断線が発生、またはフルインテグレートトランスミッションコントロールユニットの故障が考えられます。
何れにしても部品供給としてはVGSバルブボディAssy、新品部品は非常に高額&外販不可指定部品となるので、リビルトバルブボディを手配して組み換え作業。
メーカーリビルトとなるので既にSCNコーディングの処置は終えており、取り付け後はDASによるトランスポートモード解除やセレクタレンジセンサーの認識等のプロセスを実行。
これにより無事VGSは正常起動を行い試運転を行うと…この車両、約15万キロオーバーであったので嫌な予感はしていたのですが…変速制御は問題なく行うのですが、ミッション本体の滑りが感じられる状態。
その為、中古ミッションをご用意いただき、再度取り付けたリビルトバルブボディの組み換え(他車に使用されていた中古VGSユニットは車番相違にて使用不可)作業となりました。
UGではベンツ専用診断機である「XENTRY/DAS」を完備し、各クラスのベンツ修理も数多く承っております(2021y度 年間ベンツ修理入庫実績235台)
あらゆるクラスの各種故障診断はもちろん、ECU交換の際に必要なSCNコーディング/各種プログラム作業も自社にて実施。
また、ディーラーでは行うことの無い、各種コーディング変更等(カスタムコーディング)も修理作業にて実施しています。
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UG/yoshida
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