ミッションのシフトレバーをPレンジからDもしくはRレンジにシフトすると、激しいシフトショックが発生する、WK型ジープグランドチェロキーの診断です。
メーターディスプレイには各種警告ランプが点灯してしまっており、Dレンジで走行してもミッションが全く変速制御を行いません。
DTC(故障コード)を確認するとミッションやエンジン等の主要なECUが、ファイナルドライブコントロール/トランスファケースコントロールモジュールとの通信消失が発生しています。
ネットワークツリーを確認すると、トランスファケースを制御するECUであるドライブトレインコントロールモジュール(DTCM)が赤く表示され=起動していない状態であることが判明。
DTCMが起動していないためミッションを制御するECUであるTCM(トランスミッションコントロールモジュール)はDTCMからの情報が欠落=TCM(トランスミッションコントロールモジュール)が変速制御を行う上で必要とするトランスファーケースの実測制御値が不明な為、TCMはその制御を行わなくなります。(エマージェンシーモード)
その為、まずはDTCMが何故起動していないのか、ECU電源やコントロールエリアネットワーク(CAN)ライン等の基本測定の実施。
結果、車両側のハーネスは問題ないため、DTCMの内部不良=新しいDTCMへ組み換え作業となります。
ECU変更後はwiTECHを起動させ、必要なプロセスを経た後のロードテストでは、正常な変速制御が復活しエラー検知も皆無となりました。
UGではオンラインディーラー診断機であるwiTECH2(ワイテック2)を導入しています。
クライスラー/ダッジ系だけでも年間400件以上の各種メンテナンスご入庫を頂いているUGでは、連日オンラインによる診断/プログラム作業を行っています。(2021y度 年間クライスラー&ダッジ修理入庫実績432台)
UGでは今後も継続して、ECUプログラミングを含むクライスラー/ダッジ系の全ての作業を自社内で行える環境を維持しますので、メンテナンスでお困りの方は ユーザー様/業者様問わず ご縁慮無くお問い合わせ下さい。
UG/yoshida
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