時折り…スタート操作を行ってスターターモーターを作動させても、「エンジンのかかりが悪い」さらには「エンジンがかからなくなった」といった症状が発生する、2015yダッジチャージャーのご入庫です。
しかしUGにレッカー搬送された直後からエンジンは正常に始動し、上記症状も発生しない状態。
テスターでのDTC(故障コード)入力も皆無、搬送される前に「フューエルポンプ周辺に振動を与えた直後からエンジンがかかった」とう内容。
現車のフューエルポンプユニットのハーネスを確認すると、新車時から未交換=未改善品の状態と判明。
というのも2011y~2016yのLD/チャージャーでは、フューエルポンプの部品が変更されています。
その内容が単なる品番変更等によるものでは無く、車両製造時に取り付けられていたフューエルポンプユニットは、配線端子過熱による通電不良等のトラブルが発生している可能性がある為の大幅な「部品変更」。
もちろん通電不良が発生すれば、フューエルポンプは駆動しないので=エンジン始動不能に陥ることになります。
部品変更されたフューエルタンクユニットには、専用の車体側ハーネス/端子も付属されています。
その理由は「車体側ハーネスの焼損トラブルも視野に入れて」という理由ではなく、変更された新しいフューエルポンプユニットでは配線端子配列が車両製造時に取り付けられていたポンプユニットと異なる為。
その為、元の車体側ハーネスを切って新たな配列へとハーネス端子を組み替える必要性があります。
2011y~2016y間全てのLDチャージャーがフューエルポンプトラブルが発生する…という訳では無いでしょうが、弊社で過去にも事例があったLDのフューエルポンプトラブル。
メーカーからBULLETIN情報としてアナウンスされていること自体、このトラブルに対する発生率の高さを物語っているともいえます…。
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