時折りチェックエンジン警告が点灯するということで点検作業を行った、C5型シボレーコルベットです。
警告ランプ点灯時に入力されているエラーは、P1416/セカンダリエアインジェクションシステム(バンク2)。
バンク2=右バンク側のエアインジェクションシステムフローの問題が検出されている状態です。
ガソリンエンジンには、排気ガスに含まれる未燃焼炭化水素を完全燃焼させることを目的とした二次空気導入装置が備わっています。
LS1エンジンの二次空気導入装置はエアポンプ式が採用されており、PCMにてエアポンプリレーを制御して左右のエキゾーストマニに二次空気を噴出しています。
その配管の途中にはチェックバルブが設けられており、排気ガスの逆流によるポンプ損傷を防止しています。
片側のみシステムフローの問題が検出されている場合、チェックバルブの詰まり等による二次エア供給障害が最も疑わしい内容と考えられます。
バンク1=左バンク側のチェックバルブは容易に確認できる箇所に設置されているのですが、バンク2=右バンク側のチェックバルブは配管がエンジン後方に導かれチェックバルブが目視確認出来ない位置に設置されています。
その為、まずはインテークマニAssyを車両より取り外して、バンク2側に導かれているエアインジェクションラインの全貌を確認できる状態にします。
エンジン後方の所狭し箇所に設置されているバンク2側のチェックバルブ、エキゾーストマニへの配管と一緒に車両より取り外し。
取り外したチェックバルブを確認すると、カーボンの蓄積により必要なエアフローが噴射出来ない詰まり発生と目視で判断できる状態です。
エアフローが正常に行えなくなるとO2センサー値に影響し、エアポンプ作動時におけるPCMの監視によって、エアフローに対する不具合を検出してしまいます。
クローズドループ時でのエアポンプテストにて、O2センサー電圧値とそれに伴うショートタームトリム値が正常値に可変すれば、エアフローの問題に対するエラーは解決となります。
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