ソフトトップが開かず=オープンに出来ないという案件にて、業者様より点検ご入庫頂いた、2013yシボレーカマロの診断です。
ソフトトップをオープン側にスイッチ操作を行っても、ストレージエリアが条件を満たしていない警告メッセージ表示にて作動せず、もちろん車両側は「故障」と判断している訳では無いのでエラー検知も皆無。
カマロのソフトトップはスイッチ操作によって駆動する電動式で、フォールディングトップコントロールユニットによって制御されています。
先の警告ディスプレイではユニットの監視によってトランク内にあるロールシェードが閉められていない時等に表示され、正常であればロールシェードがちゃんと閉められトランク内がクリアな状態であれば、フォールディングトップ作動条件は満たしているので駆動するはずです、
しかし現車の実測を確認すると、ロールシェードが閉められているにもかかわらず、ユニット側はシェードが閉まっていないと判断=ストレージエリアが条件を満たしていないと検知しているので、ソフトップを開ける制御を行いません。
問題は何故シェードが閉まっていないと認識しているのか?、シェードを閉めた際にバーを引掛ける部位には、特にスイッチ等は見当たりません。
実はこの部位には無接点式のマグネットスイッチが内蔵されており(左側のみ)、バーを引掛けた際にマグネットスイッチにより解除=閉まっていると監視しています。
今回のカマロは「スイッチ」の不良ではなく、ロールシェードのバーの先端が破損しており、マグネットスイッチが入らずという原因でした。
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