エンジンを作動させていると、左バンク側よりタンタンタン…と異音が発生している2016yジープラングラーの修理です。
とりあえず異音が聞き取れる左バンク側のバルブカバーを取外し、バルブメカニズムの目視点検。
カムシャフト摩耗によるタペットクリアランス異常、エキゾースト側カムシャフトの一部が摩耗している為、適切なオイルクリアランスが保てず異音を発している状態。
このカムシャフトプロフィールが摩耗してしまう原因は、プロフィールに作用されるロッカーアームに問題が発生しています。
専用のSSTでバルブタイミングを固定し、カムシャフトを取り外して、問題のロッカーアームの点検。
ロッカーアームのローラーベアリングが損傷し、カムプロフィールに対してスムーズに追従出来ない状態に陥り、カムシャフト側を損傷させています。
それによってタペットクリアランスの異常による異音や、バルブリフト量低下によるエンジン不調等の症状が発生。
取り外したカムシャフトを点検し、異常摩耗/損傷が発生しているカムシャフトは交換が必要となります。
もちろん問題のロッカーアームやバルブリフターは、分解した際は消耗部品と考え、取り外したバンク側の全ての気筒分をリフレッシュ。
全てを元通りに組み付けて、バルブタイミングのチェックを行いエンジン始動。
無事異音も解消され、納車完了です。
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