バキューム不良によるエアコン切替不能/GMCサバナ

エアコンのモード切替ダイヤルを操作しても、吹き出し口が切り替わらず常にデフロスターしか風が出なくなった、2000yモデルのGMCサバナ。

全てのエアコンフラップアクチュエーターが壊れているとは考えにくいので、ダイヤルスイッチの不良か？と勘違いしやすく、今回ご入庫頂いたオーナー様も同様に考えてしまい、既に購入された中古スイッチユニットを持ち込まれて…。

実はこの頃のマニュアルエアコンのフラップアクチュエーターは、電気モーター式ではなく動力源にエンジン負圧（バキューム）を利用しています。

エンジンのインテークから発生した負圧は、バッテリー下側にマウントされたタンクに蓄圧されます。

以上の内容から、アクチュエーターの動力源であるバキュームが、正常に供給されているか否かが診るべきポイントとなります。

インテークから導かれたバキュームホースを、途中に設けられているワンウェイバルブ部で取り外して確認すると、エンジンアイドリング状態であるにもかかわらず一切の負圧が感じられず…おそらくバキュームホースの劣化によって、インテーク差し込み部周辺～バルブ間でホース破れ/抜け等が発生しているものと予測できます。