エバポレーティブエミッションシステムの異常検知/ポルシェカイエン

チェックエンジン警告インジケーターが点灯した、9PAモデル/ポルシェカイエンの診断です。

 

保存されているDTCは、エバポレーティブエミッションシステムの誤作動を検知。

 

この「エバポレーティブエミッション」とは、主に燃料タンクから発生する燃料蒸発ガス等の放出物をさします。

燃料蒸発ガスの大気放出は光化学スモッグの原因となる為、排気ガス規制により抑制されています。

 

燃料蒸発ガス排出抑止装置として主にチャコールキャニスターが設置され、活性炭(チャコール)を充填したキャニスター内に一次吸着させる手法が用いられています。

 

パージバルブを用いてECU制御によりエンジン側へとフロー(排出)させ燃焼処理を行うのですが、その一連の制御システムに異常を検知した際、先のP0441コードが入力されます。

 

システムリーク(漏れ)等の不具合が診うけられない場合、例えばチャコールの詰まり等によりパージバルブに溜まってしまう誤作動等が考えられます。

 

何れにしてもEVAPトラブルは、車種問わずいろいろな要因が考えられるので、テスターでの実測診断に基づいて制御確認診断により「機械的要因」「電気的要因」の双方を見極める必要があります。

 

UG/yoshida



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