MILコントロール回路の不具合/ハマーH2

時折りエンジンストール症状が発生するという案件にて、修理お預かりしていた、2003yハマーH2の作業です。

しかし暫くロードテストを行うも、エンジンストール症状の発生が診られず、ECMのキャリブレーションも最新の状態です。

 

テスターにて検知されているDTC(故障コード)を確認すると、「MILコントロール回路の不具合」と履歴にてPCM通信消失が保存されています。

 

MILとはマルチファンクションインジケーターランプの略語で、チェックエンジン警告ランプを指しますが、現車はキーON状態で点灯するはずのMILランプが点灯しません。

本来ECM(エンジンコントロールモジュール)からの信号によって点灯するはずのMILランプ、その表示回路に不具合が発生している為に点灯せず=先の「MILコントロール回路」のDTCが検知されてしまう状態。

 

上記インジケーターが非点灯状態の原因としては、バルブ切れを含む「メーター側の不良」の他、「ECMからの信号不良」もしくはその間の「配線」等が考えられます。

今回のH2の場合は点検を進めた結果、ECM(エンジンコントロールモジュール)の信号出力不良と判明=ECM不良によって交換が必要となります。

 

未だ再現できないエンジンストール症状、そして「PCM通信消失」の故障履歴保存等も考慮し、MIL回路不具合の原因であるECMを交換する方向性で作業を進めます。

 

新しいECMを交換した後は、オンラインにてECUプログラミング及び各種セットアップが必要となります。

 

無事ECM交換プロセスを終えた後は、ECMのMIL信号出力も復帰し…あとはエンジンストール等の再発が無ければ…

 

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