使用不能になったアダプティブクルーズコントロール/キャデラックATS

アダプティブクルーズコントロール(ACC)操作不能状態に陥った、2016yキャデラックATSの診断です。

ACCを使用しようと操作を行っても常時「一時的に使用不能」とアナウンスされるだけで、如何なる状況下においても全く使用できる状態に戻りません。

 

簡易的にDTC(故障コード)を確認しても、特にACC使用不能に陥るエラーは何も検知していない状態です。

 

「一時的にACC使用不能」に陥るトラブルのひとつとして、一定期間または移動距離にわたってロングレンジレーダーエネルギーが受信されない状況下での使用によってレーダー遮断ロジックが働き、機能しなくなる事例が存在します。(交通量が少なく、静止物がほとんどない場所での一定期間の運転等)

 

上記不具合の発生により復旧が見込めない症状の対応として、メーカーよりサービス修正ソフトウェアがリリースされており、キャリブレーションが更新されていない車両ではまず、ロングレンジレーダーのリプログラミングをする必要性があります。

 

この最新のキャリブレーションをインストールすることにより、レーダー遮断ロジックの期間が大幅に減少します(注:誤った遮断ロジックの全ての事例を完全に防止できるわけではありません)

 

無事アップデートの成功後は、実走行にてロングレンジレーダーの再学習が必須となります。

 

テスターを使用してロングレンジセンサーモジュールのパラメーターを学習ステータスに操作したうえで、キャリブレーションが終了するまで走行学習した後は、ACC機能も回復し制御可能となります。

 

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