チェックエンジン警告ランプが点灯状態に陥った、C7モデル/シボレーコルベットの診断です。
GDS2にて入力されているDTC(故障コード)を確認すると、フューエルトリム値がシステムリーン状態を検知しているのが判明。
いわゆる空燃比が「薄い」状態で推移してしまっている症状で、一般的に予測しやすいのが二次エアの混入(スロットル以外からのインテークマニへの空気吸入)等が挙げられます。
フューエルトリム学習値はショートターム(短期)値とロングターム(長期)値の実測にて可変しているのですが、現車は一旦リセットしてもすぐにショートターム値が上昇し、ロングターム値がMAXの30%値に陥る状態。
このフューエルトリム値が基準よりズレる原因は、インテークの二次エア混入以外にクランクケースベンチレーションやEVAPシステム等による影響も考えられます。
今回警告ランプが点灯する前にエンジンオイルを交換したらしく、その際に誤ってオイルを入れ過ぎた模様で、その後より警告ランプが点灯している…。
インテークダクトを取り外すと、オイルタンクからフローしたエンジンオイルが垂れてきている状態なのが判明。
インテークへのオイル混入による影響でシステムリーン状態に陥って為、インテークパーツ類のクリーニング及びフィルター等の交換作業が必要です。
上記作業によってフューエルトリム値も基準値範囲内で推移するようになり、無事納車完了です。
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