バルブカバーからオイルが漏れる理由…/BMW640i

走行中に焦げ臭い臭いがする…F12モデル/BMW640iの点検作業です。

アイドリングで放置しているとエンジン後方より白煙も発生…どうもエンジンオイル漏れが発生している模様。

 

リフトアップして下回りを確認すると、マフラーの触媒付近に漏れたエンジンオイルが付着しています。

 

これらオイル漏れの原因箇所は、エンジン上部のバルブカバーより発生

バルブカバーのシールガスケット劣化によりオイル漏れが発生し、直下に位置するエキゾーストに垂れて白煙発生→異臭が発生という内容です。

 

ストレート6エンジンのバルブカバーは、その長さ故にシール精度の具合(歪み等)によって漏れやすく、特にEX側はエンジン傾斜角や熱による影響でシールの硬化が発生し、より漏れを誘発します。

特にN55系エンジンでは比較的多いバルブカバーからのオイル漏れ、その原因の一端にEX側のカバーボルトの本数がIN側と相違して少ない構造なのも、漏れやすい条件の一つかもしれません。

 

取り外したバルブカバーの硬化したシールガスケットを新しく組み替えて、車両側へと取り付けていきます。

 

先にも述べたように、傾斜されたエキゾースト側はインテーク側に比べカバーの取付ボルト数が少ない構造なので、締付手順を特に重要視して現車へと取り付けていきます。

 

またバルブカバー脱着時には、コネクターシールも忘れずにリフレッシュして作業完了です。

 

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