マルチフォームシートのエアリークトラブル/ベンツS550

マルチフォームシートが機能しない…具体的にはシートフォーム操作やマッサージ機能操作を行ってもキャンセルされてしまう、W222/ベンツS550の修理です。

 

DTC(故障コード)を確認すると、ニューマチックポンプがエアリーク(空気漏れ)を検知しており、それに伴って各マルチフォームシートのECUが作動解除されてしまっている状態です。

 

マルチシートのエア供給源となるニューマチックポンプは、トランク内部に設置されています。

 

まずはテスターを使用してニューマチックポンプの制御を行ってみても、プレッシャーリザーバー内の圧力が全く上昇しません

 

ニューマチックポンプのエアプレッシャーが上昇しない=ニューマチックポンプ本体不良による出力低下か、もしくは何れかのプレッシャーエアラインの過大なリーク(漏れ)が考えられます。

 

上記2択を消去法で点検していく為、例えばリークトラブルを考慮した場合に使用頻度に応じて最も可能性がある左右フロントシートのプレッシャーラインを分離して栓をし、フロントシートのエアクション内にエアを供給しない状態にします。

 

この状態で再度ニューマチックポンプの作動制御を行うと、エアプレッシャーが正常に上昇して保持しているのを確認。

上記点検結果により、フロントシートの左右何れかのランバーサポートエアクッションよりエア漏れが発生していると判明。

 

あとは片側ずつ順番に…結果、漏れていた箇所は助手席側のランバーサポートシート内部と判明

シート内に導かれている配管等の損傷も無いか確認したけれども、結論から言えば約20万ほどするシート内部のエアクッション交換が必要…。

 

ご依頼先様と相談した結果、助手席側のマルチフォームシート機能を諦めて、運転席側シート及びリアシートを使える様に…具体的には助手席側プレッシャーラインに栓をする処置です。

 

作業後は念のためニューマチックポンプのエアシステムリークが発生しないか点検して、助手席のみ作動しないマルチフォームシートの復帰です。

 

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