ABCラインのフルードリーク/ベンツSL500

走行中にABC警告が赤く表示される状態に陥った、R230モデル/ベンツSL500の修理作業です。

ABCとは「アクティブボディコントロール」の略となり、そのトラブルの殆どは油圧制御式のサスペンションに関する内容で、特に赤表示は大変危険→車高維持不能により走行出来ない状態に陥る危険性があります。

 

ABCのハイドロリックポンプ近辺にフルードタンクが設置されているのですが、現車はタンク内のフルード残量がかなり減っており、補充すると左フロント周辺よりABCフルードが漏れてきている状態です。

 

左前周辺から垂れてきているABCフルードの漏れ箇所を確認する為、左フロントフェンダーライナー等を取り外して点検です。

 

するとフロントABCバルブに繋がっている、ある1本のホースより漏れてきてしまっているのが判明。

 

そのホースはラインに接続され、そのまま左フロントフェンダー後方付近によりジョイントされています。

 

部品としてはボディ形状に沿うようにパイピングされたABCライン、現車を分解して組み換え作業の開始です。

 

車両制作時にはエンジン搭載前にモノコックボディへと組付けられているラインとなる為、修理作業にて交換する際は邪魔となるパーツ類を取り外して現物合わせで組替ていくことになります。

 

 

今回のR230のラインは、左側エンジンマウントやエキゾーストマニホールド等を取り外してスペースを確保し、なんとか古いラインの取り外しに成功。

しかし新しいラインを装着するには、ラインの「曲がり」形状を考慮するとエンジンメンバーを下げないと干渉して変形するので、約10センチ程度エンジンメンバーを下げてラインを挿入。

 

無事リークしていたABCラインの変更後は、ABCフルードの充填/エア抜きプロセスを実行し、正常なプレッシャー値の保持確認を行って作業完了です。

 

UGではベンツ専用診断機である「XENTRY/DAS」を完備し、各クラスのベンツ修理も数多く承っております(2023y度 年間ベンツ修理入庫実績279台)

あらゆるクラスの各種故障診断や各種コーディング変更等(カスタムコーディング)も修理作業にて実施しています。

ベンツの修理でお悩みの方は、ユーザー様/業者様問わず、お気軽にご連絡お願いします。

 

UG/yoshida



*弊社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください

 また業者様も大歓迎です 各種専用テスター及び整備マニュアル完備

クライスラー&ダッジディーラー診断機 WiTECH2.0(ワイテック2)導入/FCAコーディングソフト完備

フォードFDRS/IDS(VCM3)各種ECUプログラミング可能/ForSCAN完備

GM診断アプリケーション GDS2/TECH2(MDI2)サービスプログラミングシステム対応

ベンツDAS/XENTRY完備&コーディングソフト完備

BMWテスターISPI NEXT(ISTA-D/ISTA-P)完備 各種プログラミング可能 その他 各車種対応AUTEL各種診断機/VCDS等多彩に取り揃えています。

img_2210

アーバンガレージ TEL 072-638-5579 まで まずはお電話を

 平日10:00~19:00  土/日/祝 11:00~18:00  定休日/毎週水曜日

 

 

トップページへ戻る