イグニッションキーを廻してもスターターが廻らず、セキュリティ警告ランプが赤く点滅している状態に陥った、2005yダッジマグナムの修理です。
メーターディスプレイには「NoBus」メッセージが表示され、車両を診断しようにもテスターと全く通信してくれない状態です。
いわゆる車両のコントロールエリアネットワーク(CAN)が機能していない状態と予測でき、実際にメインとなるPCM(パワートレインコントロールモジュール)の電源を測定しても起動電圧が供給されていません。
配電不良の為エンジンルーム内のヒューズボックスを測定すると、インテグレーテッドパワーモジュールへの+B電源が半分程度発生していない状態であることが判明。
それにより主要なECU電源電圧が供給されず=各主要ECUが起動しないためにエンジン始動制御不可能&テスターもECUが作動していないので通信できない状態に陥っています。
途絶えてしまっている+B電源群は、リアのパワーデストリビューションモジュールからの配電に属した回路と判明。
測定診断を進めると、その回路にアースショートが発生しており、ヒュージブルリンクが断線してしまった状態です。
その回路の配線を順番に調べていくと、メインハーネスの一箇所が損傷してしまっているのが判明。
過去に何処かで装着された、フロア下に設置されたイルミネーションランプを固定する為に取り付けられた後装着ステーのタッピングビス。
そのビスを挿入している箇所が、ちょうどメインハーネスの真下に位置し、先の+B回路に接触してショートしてしまっていました。
ショート箇所の配線修復後は、ヒュージブルリンク回路もショートせず通電し、テスターとの通信も復活。
もちろんエンジン始動も問題なく可能となり、無事作業完了です。
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