リッチ過ぎる自動適合値の理由/ベンツC180

チェックエンジン警告ランプが点灯し、エンジンの調子も悪くなった、W204モデル/ベンツC180の修理作業です。

アクセルを踏んだ感じもエンジンの噴けが悪く、時折り停車時にエンストまでしてしまう状態です。

 

MEコントロールユニットが検知しているDTC(故障コード)は、「混合気がリッチすぎる」という内容によるもの。

いわゆるエンジンの空燃比が濃い状態に陥っていると、MEコントロールユニットが判断している不具合です。

 

一般的に空燃比コントロールは、主にエキゾーストに設置されたO2センサーにて排気ガス濃度を監視して補正制御を行っています。

 

検知されたラムダコントロール値によってアダプション値を可変させ自動適合させているのですが、現車はアダプション値がリッチ方向限界値まで補正しているにも関わらずラムダコントロール値が更にマイナス方向へと偏った可変値を示してしまっている症状により、先のDTCが検知されざる負えない状態です。

 

この自動適合値がマイナス側へと偏って補正し続ける状態に陥る原因は様々な要因が存在し、まずひとつの分岐点としてはO2センサーの検知値に対する信憑性を考えなけれいけません。

何れにしてもまずはアダプション値を一旦リセットして、ラムダコントロールの自動適合に対する可変値状況の基準に対する相違を確認していくこととなります。

 

例えば点検の結果、O2センサーの問題では無く=実際にエンジンがシステムリッチ状態に陥ってしまっている場合、その要因として容易に思いつく内容としては、インジェクターの不良やエアマスセンサー値等のズレ、さらにはパージコントロールに起因する不具合等が挙げられるかと予測します。

 

但しM271系エンジンでは特に、スロットルバルブ後のインテークプレッシャー値を注視しておく必要性があるかと思います。

もちろんセンサーの不良等による偏値を示す場合もありますが、実際にプレッシャー値が基準より高い場合はアダプション補正に過大な影響を及ぼしている可能性が高いと判断できます。

 

エンジンオイルレベルはもちろん、エンジンハーネスの劣化損傷等や他の補器類の影響により基準値がズレ、それが原因となって最終的に偏った自動適合値へと陥っている場合も多々あります。

 

こういったDTC検知の場合は例えば「〇〇センサー不良」等、単純にテスターが教えてくれる内容では無いので、その影響を及ぼす原因箇所を仮説しながら検証して、問題となる原因の点検を順番に進行しなければいけません。

しかしその要因となるヒントはMEコントロールの実測数値によって示されているので、そのあたりに的を絞って点検を進めていくことになりますが、場合によっては時間を要する内容ともいえます。

 

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