エンジンが始動不能に陥った…という案件にて、この度初めてUGへご入庫頂いた、2008yダッジアベンジャーの修理です。
キー操作にてイグニッションスイッチを廻しても、メーター表示はON状態にまでなるけどスタート操作が出来ない（セルが廻らない）症状です。
ワイヤレスコントロールモジュール（WCM）のDTC（故障コード）を確認すると、コラムロックモジュールの内部不良をアクティブモードにて検知してしまっています。
この車両では電子ステアリングロックが備わっているのですが、その内部制御不良によってステアリングロックが動作しない状態です。
多くの車種がそうであるように、電子ステアリングロックが動作しなくなると盗難防止機能によりエンジン始動許可が下されず＝スターター操作が行わなくなっている症状です。
このコラムロックモジュールは現車のWCMとプログラムにて結合されている為、他車に使用されていた中古の電子ステアリングロックは基本使用できません。
またコラムロックモジュール交換時には必然とペアリングされたWCMも同時交換を余儀なくされ、修理費用の負担が大きくなる傾向にあります。
そこで今回は、コラムロックモジュールに対するエミュレーターにて上記トラブルに対する処置を実行。
いわゆる電子ステアリングロックのダミー回路となり、キー操作にてWCMへコラムロックモジュールの正常動作疑似信号を発信して、上記トラブルに対する解決修復となりました。
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