業者様よりお問い合わせを頂き、かなりのご遠方にもかかわらずUGへ修理ご入庫頂いた、2010yフォードエクスプローラーの作業です。
エンジンを始動するとABS/トラクション等の警告ランプが点灯した状態に陥り、修理作業を行ったけれども…なのでUGへご入庫頂きました。
まず基本的な原因として確認されるDTC(故障コード)は、ヨーレートセンサーに対する不具合(U1901)を検知しています。
ヨーレートセンサーは、その名のごとく横方向や上方向に対する回転現象の変化量を計測するセンサーで、室内センターコンソール前側のフロアトンネルに設置されています。
上記DTC内容にてヨーレートセンサーを交換されていましたが状況は変わらず…という案件となります。
現車は先に示したヨーレートセンサーに対する不具合以外に、「センサークラスタバス不具合」も同時に検知しています。
先のUコードはネットワークトラブルに起因するコードであり、ABSモジュールセンサークラスタ間の専用CANバス構成に不具合が発生していることを示すエラーとなります。
ABSエレクトリカルモジュールが監視するヨーレートセンサーは、一般的に多い他のセンサーのようにアナログデーターでは無く、そのセンサーシグナルデーターをABSユニットに専用のコントローラーエリアネットワーク(CAN)バスを介して送信しています。
同時に入力されてしまう「センサークラスタバス不具合」を検知する条件は、センサークラスタに送信される電圧が基準値範囲外の場合に設定されます。
ヨーレートセンサーは電源(+及び-)とCANデーターラインの合計4本端子となるのですが、測定すると肝心のセンサー電圧値が異常に低い数値しかありません。
このセンサー電源はABSユニットから出力されているのですが、+/-双方を個別に測定すると+側は12V出力されているのですが-出力側の抵抗が高く、ヨーレートセンサーがアース不良状態に陥っています。
その為、ヨーレートセンサーは機能制御を行えず=CANデーター送信を行えないのでABSユニットが情報欠落により、ABS制御作動が行えない状態です。
先にも述べた通りセンサー電源はABSエレクトリカルユニットから出力されているので、ABSユニットのセンサー電源用出力電圧が正常でない=ABSエレクトリカルユニットの内部不良と判断出来ます。
UGでは、VCM3をインターフェイスとしたフォード/リンカーンのディーラー診断機であるFDRS&IDS完備。
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