DCTミッションのフルードメンテナンス/ベンツA180

車検整備にてご入庫頂いたW176モデル/ベンツA180、ユーザー様のご希望でミッションフルードの交換メンテナンスを実施しました。

 

W176モデルに搭載されるミッションは7G-DCTとなり、7速デュアルクラッチ式トランスミッションとなります。

 

2系統存在するギアのそれぞれにクラッチを備えたDCTミッションですが、自動変速機能であるため電子制御のメカトロニクスが存在し、ATミッション同様に内部ストレーナーが存在しています。

 

ただし7G-DCTミッションには、外部に設置されているフルードクーラーの横にカートリッジ型のフィルターも存在しています。

 

その為、フルード交換時でフィルターをリフレッシュする際は、内部ストレーナーと外部カートリッジフィルターの双方を交換します。

 

もちろん使用するフルードは専用のDCTフルードですが、年式等によって純正の添加剤を注入することが指定されています。

 

フルードのレベル調整を行う際は、XENTRYを接続して「フルードレベルの点検」プロセスを開始します。

このフルードレベル測定モード中は、メーター上の走行プログラム表示がFマークに切り替わり点滅します。

 

このように7G-DCTフルードメンテナンスでは、そのプロセスを実行出来る機能を有したテスターが必要不可欠となり、キャリブレーションが成功しなければ最終的に完結しません

 

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