AdBlue機能障害による走行距離制限/ベンツE350d

メーターディスプレイに残走行距離の制限警告メッセージが表示される、W212モデル/ベンツE350dの修理作業です。

具体的には「〇〇〇Km以内にエンジン始動不可」のカウントダウン表示がされ、そのまま乗り続けるのは危険な状態です。

 

XENTRYにてDTC(故障コード)を確認すると、AdBlueシステムの機能障害により残走行距離が制限されてしまっています。

 

まずはAdBlue機能を点検していく為にダイナミックテストをはじめとしたサプライポンプの制御点検や、メタリングバルブの制御点検等のプロセスを順番に進行していきます。

 

またSCR排気ガス後処理システムのアダプション値が規定外に達している為、NOxセンサーの確認診断作業も必要となります。

 

NOxセンサーはSCR触媒の前後に設置され、各々にコントロールユニットが内蔵された高額なセンサーとなります。

 

特に装着されている部品番号によっては前後共に変更された部品番号への交換対応が必要となり、Noxセンサー変更後はもちろん認識値のリセットプロセスを実行することになります。

 

またその後の作業として、コントロールユニットのソフトウェア更新も指示されているので、プログラミング作業を進行して無事作業完了です。

 

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