始動不能診断の流れ/ベンツSLK

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セルは廻れどエンジンかからず…という内容で、業者様より入庫してきた、R170型初期モデルのSLK230コンプレッサー

DOHCの直4エンジンにスーパーチャージャーを搭載した、少し懐かしい型のエンジンです。

 

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まずはDAS(ベンツ純正メーカー製テスター)にて、DTCや実測の診断

セキュリティー等のスタートOKシグナルを阻止しているものが無いかの確認と、クランクシグナルの点検。

セルを廻した時に発生する、エンジン回転信号(クランクシグナル)の実測は問題なし

 

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にもかかわらず、インジェクターにかかるガソリン燃圧はゼロ

キーONによりME(エンジンコントロールユニット)が起動して、クランキングによるエンジン回転が入力されれば、フューエルポンプの作動信号は発生するはずなので…

 

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ポンプシグナルの確認の為、基本的にはポンプリレーの確認を行います。

しかし、この型のSLKには、独立したポンプリレーが存在しません

 

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リレーモジュールと呼ばれるユニットが存在し、その内部にポンプリレーの回路も組み込まれています。

MEからのポンプ作動シグナルは、リレーモジュールを経てフューエルポンプへという流れ。

 

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リレーモジュールからポンプ本体への出力電源を、クランキングで発生しているか?単純にテストランプで確認した後…

 

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結果はやはり、単純にフューエルポンプ本体の死亡でした。

このあたりのアナログ的な診断をスムーズに行うには、配線図をはじめそれなりの資料が整っていないと、なかなか前へ進まないものです。

ベンツ純正テスターであるDAS/XENTRYは、WISと呼ばれる整備資料/配線図を始め、パーツロケーションや配置図等、アフターサービスに必要な機能を全て内蔵しているので、勝負が早いです。

 

UG/yoshida



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