シフトモジュールの存在/ダッジマグナム

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2005y以降のクライスラー300Cやマグナム/チャージャー等で、V8エンジン搭載車及び一部の3.5Lエンジン搭載車で、エンジン始動してブレーキを踏んでいるにもかかわらず、シフトレバーがPポジションから動かないケース。

結構有名な症例としてご存知の方も多い、シフトレバー内のPロック用のメカニカルレバー破損等を疑う方も多いでしょうが、メーターディスプレイ上でシフトポジションを表示できずに全点灯している場合は、ECUトラブルの可能性が高いです。

 

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先に述べた「V8エンジン搭載車及び一部の3.5Lエンジン搭載車」に限り、一見普通のメカニカルシフトに見えますが、その中にはECUを備えた電子制御モジュールとなっています。

その見分け方は搭載されているミッションによるもので、5速ATミッション搭載車が、外観は同じでも、シフトレバー=エレクトリックギアシフトモジュール(ESM)となり、CANで制御される主要ECUのひとつ。(当時ベンツで採用していた722.6型5速ATを搭載するにあたり、その制御上 外部AT用のECU(EGS/TCM)とシフトレバー位置認識の電子制御ECU(ESM)が必要なため)

 

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シフトレバー内にあるブラックボックスがESMのECUとなり、このECUに対する電源不良やECU本体の内部不良等により、シフトレバーがPから抜けなくなるケースも存在します。

 

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今回診断した、チェックエンジンが点灯している状態の05yダッジマグナム5.7HEMI。

 

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そのチェックエンジンを点灯させている原因は、エンジンを制御するPCMやミッションを制御するTCMが、ESM(エレクトリックギアシフトモジュール)と通信不良状態によるためと判明。

 

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しかしESM自体は電源不良等の状態では無く、WiTECH(クライスラー純正診断機/ワイテック)と通信可能な状態なので、ESMのデーターを確認すると…ECU内部のプログラム(キャリブレーション)が消失してしまっていると判明。

いわゆる「ECU内部不良」によるもので、再度オンラインによるフラッシュ(プログラミング)を試みても…

 

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正常であれば、通常キャリブレーション等のプログラムが消失することは無いので、ESM=セレクターレバーAssyの交換作業となります。

もちろんセレクターレバーを交換するということは、イコールCAN制御されているECUを交換することになるので、キャリブレーションの確認及びフラッシュや、VIN認識のための車両構成回復作業を、WiTECHにより実施していきます。

 

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正常にプログラムされたシフトレバーは、WiTECHのESMデーター上で、現車のVINやキャリブレーションの存在が確認できます。

 

UG/yoshida



 

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