修理で入庫した、W219型ベンツCLS350です。
故障内容は、メーターディスプレイ上に「アクティブライトシステム」の故障メッセージ。
アクティブライトとは、車両の状態に応じ…例えば車速やハンドルの舵角や4輪の車高状態等に応じて、ヘッドライトが常に最適な照射位置に可変するシステム。
ベンツの場合、LWRユニット（ヘッドライト光軸コントロールユニット）が他のユニットとCAN通信にて車両状態の情報を入手し、左右のランプに設けられたLWRアクチュエーターを上下左右に瞬時に可変させる…
のですが、今回のCLSは、左側のランプのプロジェクターが、外側を向いたまま固着状態。
調べた結果、アクチュエーターモーター本体の固着ですが、部品としてはライトAssyでの供給になってしまいます。
今回は幸い、中古の良品が入手できたので、それで対応。
中古ライト交換後は、DASにてゼロポジション調整のキャリブレーション実行を行い、その後ユニットのコーディングが必要。
そのまま装着しただけでは、DTC（故障コード）が現在値で残ってしまうので、必ずDASによる調整及びコーディングが必要になります。
…ただし、今回のようにダウンサスが入っている車両は、レベルセンサー値に対してキャリブレーション実行条件エラー値になる場合があるので、その場合は少しコツが入ります。
UG/yoshida
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