エンジンオイル交換とアドブルーの充填にてご来店いただいた、W463型ベンツG350dです。
近年の欧州車で多く採用されているクリーンディーゼル車は、尿素SCRシステムが採用され、尿素水溶液であるAdBlue(アドブルー)のタンクが装備されています。
このSCRシステムは、ディーゼルエンジンの排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を浄化する技術であり、NOxを窒素と水に還元させるのが目的として、ECU制御により尿素水であるAdBlue(アドブルー)を排気中に噴霧制御しています。
その為、エンジン運転時間に比例して、タンク内のアドブルー充填レベルも低下してきます。
アドブルー充填レベル残量が少なくなると警告が発せられ、残量不足で噴霧できないレベルに到達するとエンジンが再始動出来なくなる場合があります。
そのため、オイル交換等のタイミングで定期的に残量をチェックし、補充が必要となります。
ただしガソリンスタンドでは、欧州車へのアドブルー補充は行なわないところが多々存在するらしいです。
それらの理由は、テスター等の有無による充填レベルの把握や充填後の処置等、様々なリスクによるものだと思います。
今回お越しいただいたゲレンデも、XENTRYにて充填レベルを診断すると約43%だったので、オイル交換の序にフルレベルまでアドブルーを充填。
もちろんオイル交換作業後は、メンテナンス期日のステータスを変更して、パラメータをリセットします。
ちなみに先日オイル交換でお越しいただいた、マセラティギブリ。
こちらは既にAdBlue残量低下により、残走行可能距離がメーター上に警告アナウンスされていました。
もちろん、充填レベルが低下したアドブルーの補充を行なえば、警告メッセージも消灯でき安心して乗り続けれます。
ギブリもまた、オイル交換作業と合せてメンテナンスリセットの実行。
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