エアポンプトラブルとその原因/ベンツC200

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チェックエンジンの警告ランプが点灯しているので、修理ご依頼をいただき作業を行なった、W204型ベンツC200です。

時折りエンジン始動後の数分間、エンジンルーム内よりかなりの異音も発生するという症状。

 

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まずはXENTRYを接続してMEユニットのDTC(故障コード)を確認すると、「セカンダリエアシステムのエアフロー過少」が入力されています。

 

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このエンジンではインテークマニの下に、排気ガスに含まれる未燃焼炭化水素を完全燃焼させるために、二次空気導入装置としてエアポンプ(エアインジェクション)が備わっています。

上記のDTCは、このエアポンプの機能不良により、空気導入出力が低下している為に入力されていました。

 

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このエアポンプは電気モーター式で、先に述べた始動直後の異音症状も、このモーターより発生しているものと判明。

これらエアポンプのモーター故障は、経年劣化によりもちろん発生しうるトラブルですが、このW204系C200の場合は内部に錆が発生し故障しているケースが多いです。

 

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その原因は、エアポンプの吸引部にあるコンビバルブ側より湿気を吸引してエアポンプ内部に水が混入してしまっているが為に、発生してしまうトラブル。

バルブとエアポンプホースとの間にセパレーターが備わっているのですが、普段あまりエンジンをかけることも少ない→たまにかけても短時間しかかけないという使用状況が続けば、発生する湿気(水分)をセパレーターが補う(分離)許容範囲を超してしまい、エアポンプに水分混入→エアポンプ損傷という図式です。

 

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またこういった出力の大きいモーター駆動不良で本体交換の場合は、リレー及びヒューズも同時交換しておくのが鉄則ともいえます。

モーターの不具合状態の経過により、電気的負担も大きくなっていたので、熱による接点不良等が後に発生してくる事が多いためです。

 

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修理処置完了後は、XENTRYによる作動テストを実施し、実測等に問題が無いか確認。

もちろん異音症状も改善され、無事納車完了です。

 

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