チェックエンジンの警告ランプが点灯し、エンジンもかなり調子が悪くなったというトラブルで修理ご入庫頂いた、W221型ベンツS600の作業です。
早速DASによる診断を行うと、左バンク側が殆どミスファイヤにより機能していません。
W221の600に搭載されているM275エンジンは、V型12気筒のツインターボエンジンとなります。
M275のイグニッションコイルは片バンク一体式となっており、ボルテージトランスフォーマーと併せてよく失火トラブルの原因となる箇所です。
診断を進めた結果、とりあえず今回は左バンク側イグニッションコイルの不具合と判明。
ツインターボのため水冷式インタークーラー等の部品を取外し、絶妙なるクリアランスで装着されているイグニッションコイルを交換します。
こういったトラブルを起こすことが無い限りまず外すことのない600のスパークプラグも、今回のタイミングで片バンクのみ新品へとリフレッシュ。
尚ツインプラグなので全気筒で24本…片バンクだけでも12本必要となります。
修理後の実測診断では、何れの気筒も失火カウンタを検知せず、600らしい12気筒ならではのモーターの様にスムーズで且つトルクフルなエンジン回転が蘇りました。
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