エンジンがかからなくなったトラブルにてUGへレッカー入庫頂いた、2013yダッジデュランゴの診断です。
始動不能の原因はバッテリー電圧の低下…とりあえずバッテリーを交換して、エンジンをかかる状態にして診断作業の継続です。
テスターにて実測値を確認すると、PCMのターゲット(目標)電圧値14.4Vに対し現状の電圧感知値は11V…充電機能が著しく低下しています。
一般的には「充電不良」=「オルタネーター不良」と予測しますが、先のテスターモニターで分かる様に、オルタネーターの制御はPCMのデューティー制御によって可変させているので、オルタネーターだけでなくPCM制御不良の可能性も存在します。
但しこのモデルのデュランゴでは、オルタネーターの内部ダイオード不良によるトラブルが発生する為、セーフティリコールとして新しい品番のオルタネーターが供給されています。
何れにしても未対策車両は、点検時に改善された品番のオルタネーターへと交換が必要となります。
PCM(パワートレインコントロールモジュール)はソフトウェアにプログラムされたターゲット電圧と入力される電圧感知値を比較し、オルタネーター出力制御の増減をコントロールします。
ターゲット電圧値と入力電圧のズレを感知し、ディーティーサイクル値を上昇させているにもかかわらず、実際はPWM送信を行わずオルタネーターが出力しない…
今回はPCMが原因となる充電制御不良と判明したので、新しいPCMへと交換になります。
PCMはCANで制御される主要となるECUなので、交換する際は現車のシリアルナンバーに適合したキャリブレーションへとプログラムが必要。
更にセキュリティーに関わるECUなので、現車とのマッチングを行うため、車両固有の4桁のPIN(Personal Idetification Number)コード入力が求められます。
本来、メーカーが管理するPINコードは純正テスターといえども現車から読み取る事は不可能ですが、PINコードリーダーを使用して現車のPINコードを解読。
無事PINコード入力によるVIN書き込み成功後は、各種学習ステップを実行しエンジン始動。
先のトラブルも完治し、本日無事納車完了です。
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