ATミッションが変速しなくなった、W211型ベンツE350の修理作業です。
変速不良(=エマージェンシーモード)に伴い、P→DもしくはRへのシフトショックも過大な状態に陥っています。
DASによる診断では、上記症状に関連して、クラッチK3レギュレーティングソレノイドバルブに対する故障を検知しています。
Eクラスでは先々代モデルにあたる2003y以降リリースされたW211型より準じ、722.9型の電子制御式7速AT(7G-Tronic)が搭載されています。
途中の診断過程は割合して、722.9型ATでの電子制御系に関するトラブルでは、その殆どがVGSユニット交換となる対処が必要となります。
多段階変速ゆえに発生する、摩耗による鉄粉浮遊物も多く存在し、オイルパンに装着されているマグネットも酷い状態です。
VGSのトラブル修理では、幾つかの選択肢が存在しますが、UGではメーカーリビルト製バルブボディAssyへの交換を推奨します。
汚れが酷かったオイルパン&マグネットも綺麗に洗浄し、フィルターはもちろんバルブボディやオイルパンを取り付けるボルト類もアルミ製の為、新品部品へと同時交換。
リビルトバルブボディといえども、使用されているVGSユニットは新品部品となるので、そのまま取り付けただけでは多くの電気的エラーが発生し、全く制御作動を行いません。
まずはDASを使用して、輸送保護用のトランスポートセーフティモードを解除し、現車へ個別化されたEGSを作動させます。
作動開始手順としては、プログラミングの他にスターターロックアウト学習やセンサーの認識が必要となるので、現車のミッション装着状態にてDASで順番にプロセスを実行。
無事作動開始成功後は、規格に適合したATFを充填し、オイルレベルの測定/調整。
取付られているオイルパンの形状やフローパイプの種類によって、最終調整温度に相違があるので、必ずWIS(電子整備マニュアル)に従って最終充填量を決定します。
UGではベンツ専用診断機である「XENTRY/DAS」を完備し、アメ車のみならずベンツの修理も数多く承っております(2019y度 年間ベンツ修理入庫実績216台)
あらゆるクラスの各種故障診断はもちろん、ECU交換の際に必要なオンラインによるSCNコーディング等、ディーラーレベルの作業が可能です。
また、ディーラーでは行うことの無い、各種コーディング変更等も修理作業にて実施(例:一部の中古部品プログラム変更による同期/SBC作動時間超過に対するリセット処置等/その他TVアクティブ化やデイライト等の各種カスタムコーディング)
ベンツの修理でお悩みの方は、ユーザー様/業者様問わず、お気軽にご連絡お願いします。
UG/yoshida
*弊社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください
また業者様も大歓迎です 各種専用テスター及び整備マニュアル完備
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