渋滞時に一度オーバーヒート気味に陥った、2006yクライスラー300Cの診断です。
冷却水量も問題なく、普段走行する分には安定した水温をキープしている模様。
上記症状でまず確認したいのが、ラジエターを冷却する電動式エンジンファンの作動。
フロントグリルの解放面積が大きいLXはラジエターの冷却効率がいいので、エンジンファンが作動しなくても今の時期なら走行風で水温上昇までは至らないかもしれません(アイドリング停車時は走行風が無いので水温上昇)
エンジンファンが作動しない原因は、リレーやフロントコントロールモジュールの不良等、その制御関連で考えられる要因は多いですが、多くのLXでは単純にファンモーターの不良というトラブルが大半を占めます。
今回の300Cもファンモーターの不良によって、電機はきているけれども回らない…しかも左右2個装着されている双方ともダメ。
おそらくはじめは1個が廻らなくなって片側に負担がかかって…いずれにしても条件は同じなので、ひとつがダメになったらもう片側も寿命は近いといえるでしょう。
クライスラーの場合ファン関連の部品供給は、モーターやブレード/シュラウド等が全て単品供給ですが、今では社外製品でリーズナブルなファンAssy商品が多く存在します。
LX系ではモーターの不良以外にファンブレードの破損等も多いトラブル箇所なので、ファンAssyで交換しておくほうが安心で、社外製なら結果お安く済むことになります。
ファン制御が正常復帰した作業後は、長時間のアイドリング状態でも安定した水温をキープ。
これから暖かくなってくると多くなるのがヒートトラブル、事前に点検等で正常に制御しているか?確認しておきたい箇所です。
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