走行中に突然バッテリーの警告ランプが点灯し、そのままエンジンストップ…そして窓も開いたまま閉まらないということで、業者様より修理ご依頼にてレッカー搬入頂いた、E64型BMW645Ciの診断です。

 

バッテリー警告→エンジンストップの原因は、診断の結果、単純にオルタネーターの充電制御不良。

充電を全く行わない状態に陥り、そのままバッテリー電圧も低下した為、全ての電気系が作動していない状態です。

 

今回は業者様のほうで探してこられた、中古部品のオルタネーターを使用して、無事充電制御回路が復帰。

 

…ですが、パワーウインド及びドアロックの作動が全く…こちらは別に原因がありそうです。

 

ISTAによるECU診断では、運転席ドアのモジュールとコミュニケーションがとれない状態。

スリープしているドアモジュールの原因を点検する為、電源をはじめ配線を測定していった結果、

 

残念ながらドアモジュール本体の不良と判明。

 

こちらも業者様が探してこられた中古部品を使用して、ISTAによる現車へのリプログラミングにて無事解決。

 

バッテリー警告が点灯するトラブルが発生する以前は、パワーウインド等も作動していたらしい今回のE64。

しかしオルタネーターの制御不具合による著しい電圧降下/もしくはブースターケーブル接続時による急激な電圧変動等によって、一部のECUがダメになってしまうトラブルが、年数を経過した車両では特に最近多く見受けられます。

特に近年の車両では多くのECUが使用されているので、バッテリー系のメンテナンス（使用年数の把握と交換時期）には特に注意を払う必要があります。

 

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