時折りエアバッグの警告ランプが点灯する、2012yダッジチャージャーの作業です。
検知しているエラーを確認すると、右側シートエアバッグの回路断線がメモリー(記憶)として入力されていますが、実測診断時には規定値内の抵抗値を示しています。
チャージャーやチャレンジャーのフロントシートには、シートバック外側側面にサイドエアバッグが装備されています。
上記症状の様に時折り断線状態に陥る…サイドエアバッグスクイブ本体の不具合とも考えられなくは無いですが、2011y及び2012yモデルでは配線側に問題が発生している可能性がまず考えられます。
このシートエアバッグの配線に問題があるという事実はメーカーも早々に把握しており、セーフティリコールとしての改善処置をアナウンスしています。
具体的には約119000台の車両においてフロントシートエアバッグのシートハーネスに問題があり、接続コネクター部の接触抵抗による断続的な断線症状が発生するトラブルが指摘されています。
それらの対処として、シートワイヤーハーネスから独立した「エアバッグオーバーレイワイヤーハーネスパッケージ」と称するリコールパーツを供給し、未改善状態である対象車両に関してはシートハーネスの結線変更処置が必要。
またORCユニットに対するリコールプログラムも存在している車両であったので、併せてオンラインによるフラッシュ処置にてORCユニットをリプログラミング。
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