ブレーキペダルを踏んだ後、ペダルを離してもクリープせず、アクセルを開けるとブレーキが解除された挙動が発生する、2007yフォードエクスペディションの修理です。
ブレーキペダルを踏むことによってマスターシリンダーから各ホイルのキャリパーへ油圧が伝わるのですが、ペダルを離しても油圧が抜けずにブレーキが効いてしまっている状態です。
リフトに上げて点検すると、右フロントブレーキの油圧が抜けずに保持されてしまっているのが判明。
ブリーダーを緩めると油圧が抜けてブレーキが解除するので、キャリパー側の問題ではなく、右フロントブレーキラインの何れかの箇所で油圧の戻りが悪い＝詰まりが発生している模様。
順番にラインのジョイント部を緩めながら油圧保持箇所を点検すると、右フロントブレーキホースが原因と判明。
ブレーキフルードの過度の劣化等によるスラッジやパイプ内腐食等により異物が発生し、ホース内に微量に堆積しライン通路径が狭くなっている状態。
未だ完璧な詰まりでは無いのでペダル踏力による油圧発生に伴ってブレーキキャリパーは作動するけれども、ペダルを離しても油圧が戻りにくくなり先の状態に陥っていました。
今回のタイミングで全てのブレーキホースをリフレッシュし、ブレーキフルードを綺麗に入替作業。
こういったトラブルは、主にブレーキフルードの劣化が原因のひとつと考えられます。
最低2年に一度（車検毎）は予防整備として、ブレーキフルードの入替作業を行うことを推奨します。
UG/yoshida
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