硬くなるブレーキペダルトラブル…/シボレーサバーバン

特にアイドリング状態でブレーキペダルを何度か踏むと、ペダルが硬くなって踏めなくなるトラブルが発生する、2015yシボレーサバーバンの作業です。

上記症状によって、例えば車庫入れ等で車両を前後に移動しながら切り返す際、急に通常の踏力では車を止めることが困難に陥ってしまう危険な状態です。

 

GDS2(GMディーラー診断機)にてブレーキブースターのバキュームセンサー値を確認すると、アイドリング状態でのバキューム発生値が著しく低下しています。

 

人間の踏力だけで2トン以上の動いている車両を止めるには かなりに力が必要となるので、自動車の油圧ブレーキには倍力装置となるブレーキブースターが備わっています。

サバーバンに装備されるブースターは一般的に多いバキューム式で、その多くはエンジンのインテークから発生する負圧(バキューム)を利用して作動させています。

 

しかしサバーバンのバキュームブースターは、ベルト駆動で負圧が発生するバキュームポンプが装備されており、本来ならばエンジンが回転している状態で安定した負圧供給を行います。

 

結論から言えば今回のサバーバンは、バキュームポンプの不具合で負圧発生低下に陥り、先のトラブル症状の原因となっていました。

 

新しいバキュームポンプへと組み替えた後は、安定した負圧値を示すようになり、もちろん何度踏んでも軽いペダルタッチで止まる安全性が復帰しました。

 

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